「手張り」って:続編

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ウッドレギュラーの時代はストリンギングマシンは業務用しか
なかったので、写真のような方法で手で張っていました。
特にテンションが低めのソフトテニスやバドミントンでは、
いまだに手で張る人もいるようです。
「手張り」方式で必要な道具は巻き棒と目打ちだけ。
目打ちをストリングとホールの間に差し込み、巻き棒で
ストリングを巻いてテンションをかけていきます。
グイグイと巻き上げて引っ張った部分を指で弾いて、弦音の
強弱で張力具合を確認しながら張り進みます。
問題は、目打ち刺すのでホールとストリングが痛みやすい。
巻き上げるのに非常に力がいるので疲れる。
テンションは数値ではなく、なんとなくの具合になる。
さらに高テンションは難しい。
マシンではないということは、フレームを支えられないこと。
グリップを股ではさんで張るので均等に力を与えるには
熟練の技が必要なのです。
「手張り」張りあげを行っていた最後のお店は関西にあったと
聞きました。それは澁谷が西武スポーツ時代だったかな。
もう20年以上前のことです。
巻き棒は現在でもヨネックスが販売しています。
単品ではなく、ストリンガーキットの一部となりますが。
製品でなくても太めの棒にレザーを巻けば代用できますけどね。
「手張り」が過去のものになった理由は正確に数値で張れない
ことと、フレームフェイスが大きくなって高テンションで
張ることが多くなったため。
マシンでフェイスを支えないと張力を与えた時に変形します。
横糸を張る時に変形を戻すというスタイルだったので、経験が
ないとかなり危険な張り方なんです。
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