「手張り」って

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ストリングを張る方法の変遷についてのあれこれ。
現在ではストリンギングマシンによって張られます。
それもコンピュータ制御された最新マシンを使用する店が
ほとんどです。
プロ用マシン1台の価格は60万〜100万円。
中古車が買えるほどの値段です。
ストリングを引っ張る動力が電動モーター式で、コンピュータ
制御は指定テンションをキープする「コンスタント・プル」と
いうシステムです。
電動でもコンピュータ非搭載モデルはキープせず、ストリングの
伸びや摩擦のズレがあっても一度止まったところでストップ。
コンスタント・プルでは、指定テンションからずれてきても
引っ張り続けるので、正しい張力で仕上がります。
ボタンを押せばストリングをはさんだテンショナーが動く
ワンタッチ方式です。
電動式の前は手動バネ式のマシン(写真のタイプ)が主流でした。
指定テンションに達するとバネがはじけてロックされます。
「スプリングアクション」と呼ばれるこのスタイルは、
コンピュータ非搭載電動モデルと同じで、ストリングの伸びを
計算していないので、指定テンションよりもゆるく仕上がります。
ストリンガーが工夫して仕上げるテクニックが必要です。
ボタンひと押しで動くのではなく、動力は手でよっこらしょ。
ハンドルをくるくる回してテンショナーを移動させるので
最近ではこのタイプのマシンを「手張り」と呼んでいるようです。
「こちらのお店は手張りですか、電動ですか」と確認される
ことが増えて、「コンピュータ制御の電動です」と答えます。
ところがストリンガー歴が長い澁谷にとって「手張り」とは
さらに以前のことだと認識しているのです。
うんちくが長くなりそうなので続きは次回に。
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