ラケット保護用ビニール袋
今回は張りについてではないのですが、go for it ! で行っている
ストリンギングサービスの一部を披露します。
テレビ放映されているプロの試合で、選手がバッグからラケットを
出すときにビニール袋に入れられているのを見かけますね。
あれはなに?と思う人も多いことでしょう。
大会では専属で選手のラケットを張る仕事があります。
「オフィシャルストリンガー」といって、大会の協賛ストリングメーカーが
参加選手の張り替えを一手に引き受ける権利を持ちます。
日本の試合ではほとんどゴーセンが行っています。
澁谷もたびたびゴーセンさんから依頼されて参加していました。
ストリンギングブースという部屋で大勢のスタッフが選手のラケットを
次々と張り替えします。試合の日程が最初のころは選手がいっぱい
いるので目が回るほどの忙しさです。ほとんどの選手が何本も
張り替えに出してきます。なかにはそのコーチのものも含まれて
いることもあります。一日で100本以上張ることもあるほどです。
選手はラケットを1本入りのカバーやケースに入れません。
裸の状態でストリングとともに手渡されます。それをビニール袋に
入れてお返しするのが通例です。それがコートで見かける袋。
go for it ! でもそれにならってビニールを用意しています。
もちろん一般プレーヤーは、お店までに持ってくるときにケースなどに
入れてくることが多いのでそれに入れてお返しします。
ところがラケットキャリーバッグからごそっと出していかれた場合は
裸で預かるので、後日仕事帰りで取りに来た時にちょっと困るわけです。
また、雨なんか降っていたらさらに困ります。濡らしたくないですよね。
そこで希望の方にはビニールに入れてお渡ししています。
写真はそのうちの一部です。基本的に張ったストリングメーカーの
専用ビニールに入れるようにしています。ないメーカーもあるので
よく使うのはゴーセン張人用とトアルソンオフィシャルです。
これはただでもらえるわけではなく、基本仕入れているんですよ~。
保護ビニールではもうひとつ。
巻き換えたグリップテープが張り作業中に汚れたら大変なので
事前にグリップに合うPP袋をかぶせておきます。
フレームもストリングもさらにグリップも、なるべくコンディションがいい
状態になるように仕上げて、それをお渡しするまで維持するために
澁谷は日々努力しています。