澁谷張り「ラケット塗装修復」

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go for it ! だけが処方する張り方のご紹介です。
今回は「ラケットの塗装修復」です。
今回の内容は張り方ではありませんが、当店だけが行っている
仕上げのテクニックの一部です。
愛用しているラケットはなるべくきれいでいてほしい、と願うのは
誰でも同じでしょう。
特に澁谷はマニアでしたから、道具やフレームには思い入れが強く
学生時代に使っていたラケットは大切にしていました。
激しいプレーをすれば痛みますが、手入れをして汚れを取ったり
ちょっと壊れているところは直したりしていたんです。
部屋でラケットのリペアをするのが楽しみでもありました。
お客さんのラケットを張る仕事についてからも、きれいな状態に
なるのはうれしいに違いない、と張る前にせっせと磨いていました。
ところが、その作業を見たメーカーの営業さんから言われました。
「へぇ~そこまでするんですか。
全国営業で回っているけど、磨いているのは澁谷さんだけだよ」
ショックを受けました。「ほかの店では磨いていないのか!」と。
張り替えのときはフレームを磨くチャンスなんです。
ストリングが張ってあると細かいところの汚れは取れないから。
張りあがりを受け取る時、新品同様になっていたらうれしくないですか?
それがストリンガーにとって当然のつとめだと思っていたんです。
ラケットはお客さんの分身なんです。
ラケットを大切に扱い、きれいにすることはそのままお客さんへの
丁寧な対応だと思うんですけどね。意外と見落とされていること。
それ以来、磨きに拍車がかかり、今では汚れを落とすだけではなく
塗装の修復に凝るようになりました。
写真は汚れ落としで使うアルコールやリムーバーと
タッチペン、水性エナメル塗料の数々。
汚れをしっかり落とした後、以前の色に近い塗料を選び
キズやハガレが目立たないように修復します。
新品同様にするためにはどうしたらいいか?
まだまだ完璧には程遠い修復技術なので今後も精進します。
どなたか、プラモデル塗装や塗料関係に詳しい方、澁谷に塗装に
ついてアドバイス頂けたら幸いです。

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