日本2-3で散る
デ杯最終日、王手を取られた日本はもう負けられない。
第1試合に錦織登場。
圭の調子がいまいちなのかセラがいいのか、シーソーゲームで
進行する。2-1でリードされた4セット目に計算通りのブレークで
セットカウントをイーブンに戻した。
ここがさすがに16位以内の選手。
ファイナルセットはお互いに疲れが見える。プレーにキレがない。
しかし錦織の顔つきに変化があったように見えた。
それまでの苦しそうな表情から無の境地のような穏やかな目に。
7-5で取り、貴重な勝利をものにした。4時間半の熱戦だった。
最終試合は添田が登場。
200キロを越えるサーブを打ちこむワイントラウブだが、キープの
確率はそれほど高くない。添田は互角に打ちあうがやや劣勢。
2セットを先取される。しかしチャンスはかならずくると信じる
添田はあわてず自分のプレーを続けて3セット目を取り返す。
4セット目のスタート時には雨天のために屋根を閉めるのに
30分くらい中断があった。相手の足がつり出していたので
続行したかった日本には残念なアクシデント。
再開されたときにはペースを呼び戻せなかった。
マッチポイントを握られて、それでも意地でスーパーなパスを
打った添田だが、そのときに足の爪を剥がしてしまった。
全力をふりしぼったが勝てなかった。
今回のイスラエル戦で目立ったのは40-0からまくられるケースが
多かったこと。ホームでのプレッシャーに弱いのか?
どんなに劣勢でも応援はするべきだが、ふがいないプレーには
ブーイングをくれてもいいのでは、と思ってしまった。
どんな状態でも試合を投げない、勝利への執念の塊のような国々。
テニスだけではなく、日本がスポーツや競技で学ぶべきところは
技術ではなく精神力だと思う。
それでも心底応援したい。がんばってほしい。
次回こそは勝利の美酒を。