トアルソン レンコン
新製品のご紹介です。
トアルソンの「レンコン」に1.20mmが追加されました。
TOALSON RENCON
素材:ポリエステル系
構造:モノフィラメント
色目:半透明+カラー
生産:日本製
長さ:13m
太さ:1.20mm 1.25mm 1.30mm
価格:2,400円
特徴:名前の由来はリアクション・アンド・コントロールの
「re」action a「n」d 「con」trol から取ってRENCONと命名。
断面形状が蓮根のようなのでそこから名前をつけた。
本体のほとんどが耐久性に優れた高粘度ポリエステルで
内部に6つの蓮根の穴のような部分に弾きを重視した
エラストマー(弾性体)を配置。
1.30mmと1.25mmの色は黒・黄・赤の3色。
1.20mmはクリームとライトブルー
以下はストリンガー澁谷のインプレッションです。
外観:ポリエステル系では珍しくカラー物の中心に展開。
新製品のため、他社との差別化を図った作戦であまり
使われていない色を採用している。ポリエステル系では
お初の黒は面白い試みだ。
内部のエラストマー部分に色をつけて、本体は透明な
構造なため、飴菓子のようなポップな見た目。
張感:触った感じは多少固めだが、張りにくい印象は
ない。始めの糸をほぐすときのバラケ感も割と素直。
糸の伸びはポリエステル系らしくそれほど多くない。
テンションをかけると伸びがすぐに安定して張る速度を
妨げないので、さっさと作業ができる。
表面の摩擦は比較的少なく、引っかからないで横糸を
手繰れる。ストリングの角切れが少ない製品なので
安心して張ることができる。
打感:振動がやや少なくマイルドな優しい打球感。
面の安定性は良好でクセのないポリエステル。
球飛びは悪くなく素直な印象で、スピンのかかりも
自然である。一言で言うと「優等生」。悪いところが
見当たらないが飛びぬけた個性はあまりない。
おそらく「ポリエステルのデメリットを減らす」ことに
着眼して開発をしたと思われる。
飛ばない・打球感が悪い・震動が多い・角切れを
する・スピンがかからない、などがデメリットとして
挙げられる従来のポリエステルストリングの評価を
覆すトアルソンの傑作だと思う。
ポリエステルを初めて使う人には「評判は賛否両論
なポリだけど、これなら結構いいかも」といい印象を
持ってもらえるはず。もっと個性的な性能に進む
前段階として最適なエントリーモデルといえる。
相対:素直なクセのない打球感なのでポリエステルを
これから試す人におすすめ。その点ではトップスピンの
「サイバーシリーズ」といい勝負だ。色と太さが豊富な
点でレンコンは圧倒的に優れている。
また、デメリットが少ない点では、今までのポリエステル
ストリングに不満を持っているすべての人に試して
もらいたいモデルだ。安心して張れるし、使えるので
自分で張る人にもトラブルが少ない点で高得点だろう。