ルキシロン「アルパワー」考察その2

アルパワーについてのあれこれを乱れ書き。
アルパワーが注目を浴びたきっかけはブラジルのヒーロー、
グスタボ・クエルテンの大活躍。ノーシードから全仏優勝して
「彼は誰?」「使っているあのストリングはなに?」と
クエルテンとアルパワーの名前が一気に有名になった。
チタンが全盛の素材だったので、金属であるアルミを配合した
ストリングも抵抗なく受け入れられ、シルバーのカラーも
いかにも金属のイメージで定着した。
しかし金属である素材を入れれば比較的軽量であっても重い。
そのために配合されている量も多くはないし、色もアルミを
イメージさせる顔料を使用している。
打球感はポリエステル系ストリングの中でもかなり柔らかめ。
ルキシロンのラインアップのうち、もっとも球乗りがよい。
ところが発表されているチャートでは硬いことになっていて
「アルパワーは硬い」という人もいる。比較すれば明らかで
あるが、思い込みで反対のイメージがついてしまっている。
アルパワーは1.25mmのゲージしかない。これが残念。
澁谷が雑誌に連載していた当時「これからはポリエステルの
時代です」と書きまくり、徐々に使用する人が増えてきたころ
代理店の担当に「長さが11.5mでは短い、太さも細い規格を
増やすべき」と数年にわたり進言し続けた。
その結果、もっとも柔らかく価格も安めのXPというモデルでは
1.10と1.20と1.30の規格が加わり、長さも12m、12.2mと伸びて
改善された。
それだけ展開力がありながら売上トップのアルパワーは
変更をしない不思議。
耐久性の1.30やスピン性の1.20があればうれしいのだが。
ポリエステルのゲージ変更は容易なはずなので、なにか理由が
あるのだろうけど、そこのところは返答がない…。
欲しいぞ、アルパワーの極細ゲージ!
さぁ皆さんご一緒に、大きな声で叫びましょう〜。
そのかわり姉妹品が増えたりしている。
昔は押し型で溝を付けていた「ラフ」、マイケルチャンが
使用して注目された色違いのアイスブルー、5角形の礎を
作った「スピン」、錦織使用で注目された「フローロ」など。
価格の高さは当時から言われていたが、無二のパフォーマンスが
それを打ち消して、高価格帯ポリエステル(3,000円代)の
足がかりとなった。現在でもその価格はルキシロンでしかない。
以前は業務用200mロールの価格がまったく格安ではなく、
単張りを購入するのとほとんど変わらずまとめ買いのメリットが
ない設定だった。最近はやっと改善されて適正な価格となった。

ルキシロン「アルパワー」考察その2” に対して1件のコメントがあります。

  1. ムーン より:

    理想は、テンション維持率の高いアルパワー。
    1ヵ月間のテンション維持、性能維持すらできない!
    訳あってカッコいいプレーをしたい時、どうしても勝ちたい時だけ張ってます(笑)

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