ラケットとは「フレームとストリングで完成」ではない
買うなら安いほうがいい、と書きました。
同じものなら、ね。
ウエアやシューズだったら澁谷も同感です。
ところがラケットにおいてはそうではないと
断言したい。はげしく訴えます!
ラケットは3つのパーツで完成します。
フレームとストリング、そしてストリングを
張る工程です。
フレームとストリングはどこで購入しても
同じものでしょう。
国内版と海外仕様では異なるメーカーも
ありますが、理解している人ならITを
駆使してお得に購入して問題ありません。
同じとは言えないのが仕上げる張り工程。
50ポンドで張ったとしても、お店が異なれば
すべて仕上がる固さが違う、といっても過言
ではないくらいです。
実際、面圧測定器にかけると、仕上がりが
固い店と柔らかい店では、なんと10ポンド
くらいのばらつきは平気であります。
本当に「50ポンドで張った」のに〜です。
さらに、ボールの飛び具合や面の安定性、
不快な振動のあるなしやストリングのズレ
具合、打球感の維持期間など。
同じでないことをあげればキリがありません。
プレーの結果を支えるべき道具なのに、
こんなにも違っていたら頭かかえますよね。
最上級の食材を用意しました。
これをベテランのシェフがお客さんの口に
合うように工夫して仕上げた料理。
マニュアルにしたがって調理するチェーン店
コックが仕上げた料理。
ネットで作り方を調べて自分で仕上げてみた。
それぞれ単独なら「おっ、うまいじゃんー!
さすが最上級の食材〜」となりますけど…。
並べて食べ比べてみたら、そりゃ同じでは
ありませんよねぇ。
そうです。「同じではない」ピンとこないのは
実際に比べてみたことがないから。
または比べてみたことあるけど、「うん?
なんか違うな…いや同じだから気のせいだ」
と目をつぶってしまったため。
思い込みは成長を妨げます。
気づくことが大切。