コントロールがよいストリングとは
ブログコメントでも教えてほしいと要望されたので、今回はコントロールに
ついてちょっと書きます。コントロールとは「制御する」という意味。
出過ぎるパフォーマンスを抑え込む印象ですね。
各メーカーから発売されているストリングの中で「コントロール良好」と
キャッチがついているモデルの共通している要素はというと…。
太さ:1.30mm以上の太さ
構造:マルチフィラメントがほとんど
打感:ホールド感重視の柔らかいタイプ
特に多く存在するカテゴリーはナイロン系マルチフィラメントでしょう。
適合しやすいプレースタイルはフラット系ストローカーです。
そのプレーヤーが求める感触は、ボールを長くつかむ「ホールド性」と
ベースラインに乗っかる「飛びすぎない」距離感。
その性能が出しやすいのが上記の要素なのです。
ストリングの太さは、標準の1.30mmより太いほうが飛びにくい。
ストリングの構造は、反発性能重視のモノよりもホールド重視のマルチ。
ざっくりいうと、飛んでいかないから遠くに飛んだときにブレが少ないと
いえますね。
反発がよいとインパクトのズレが修正できず、ズレたままベースラインまで
飛んでいけば怪我が広がっていくわけです。
フラット系の打ち方は面の向いた方向に正直に飛んでしまいますから。
これがスピン系の打ち方なら回転の程度で修正するので条件が変わります。
さらにフラット系ではスイング途中で止めることは悪い結果に繋がります。
ボールを押しだすことが大切なので、スイングの最後まで一気にいくことが
必要です。ストリングの太さは打球感情報の少なさとイコールです。
細いほど敏感、つまりどこに当たっているとか面の向きがどうだとかが
わかりやすいので、フラットで打つ人には疲れる情報です。
「しまった、ちょっとズレた」なんてわかるとスイングが止まりがち。
太いほうが、打ち終わってから「あれ、ちょっとズレたかな?まぁいいや
もう振っちゃったし」と感じるので、結果としてミスショットしていても
止めるよりは怪我が少なく済むのです。
多くのコントロール良好ストリングはフラット系に向けての製品つくりを
しています。スピンコントロールとはちょっと異なるわけです。
なるほど。細い方がコントロールが良くなると思っていましたが、逆なんですね。
勉強になります。