静電気とストリング

この時期になると乾燥して静電気に悩まされます。
不用意に金属を触るとピシッとなることもそうですが、
ストリンガーにとってはストリングに寄ってくるホコリ。
床に垂れ下がったストリングにはホコリがまとわりつき
張るときにグロメットホールにまとまり溜まります。
極端な例では、空中に漂っているホコリが張っている
ラケット面にすーっと吸い寄せられてくるほど。
これはすべてのストリングではなく、ポリエステル素材に
多く発生します。
プレーヤーのみなさんでも、ポリエステルを張っている
人は冬にオムニコートでプレーするとストリング面に
砂がくっつくことを体験しているでしょう。
もちろんナイロンやナチュラルでも多少はあります。
張る際に目立つのは、ウレタン加工の表面のストリングで
ホコリの糸繊維じゃなくて土系の汚れ的なものが多いかな。
これは冬に限らず夏でもあるので静電気とちょっと違う。
同じような素材でもポリファイバーのポリエチレンでは
あまりホコリが寄ってこない気がします。
対してイソスピードのようなポリオレフィンは寄ってくる。
知り合いの化学屋さんからもらった資料を読んだときに
素材によって水分含有量の違いがあることを知りました。
どの素材も数%は含んでいますが、どれもほとんどないに
等しい程度なので気にしていませんでした。
もちろん表面加工などの違いがあるのでしょうが、それでも
差があるんですねぇ。
張るときに、素材の違いで「これはホコリに注意しよう」と
心構えができるので知っておいて損はない知識です。
あっ、ストリンガー限定の知識ですね(笑)。