鉛テープでチューンアップ

go for it ! ではストリングを張る以外に、ラケットを使いやすくする
チューンアップを行っています。
今回は鉛テープを使ったバランスチューンを紹介します。
プロのラケットの多くは鉛テープを装着したチューンを施されています。
フレームの内側にシルバーのラインが貼ってあるのがそれ。
貼ることによって重量を重くして、パワーアップや安定性を高めます。
貼る場所によって効果は変わります。
代表的な例を3つほど説明しましょう。
ラケットの先端(フェイスの12時付近)
握るグリップから最も遠いこの部分に貼ると、遠心力が高まり
スイングにパワーが加わります。フレーム先端が走るようになり
サーブやストロークの威力が増します。
難点はラケットが重く感じるので、ネットプレーの反応が遅れたり
スイングスタートが遅れがちになります。
フレームフェイスの最も横に広い部分(フェイスの3時9時付近)
フレームの軸中心(グリップから先端に向けたセンターのこと)から
一番遠いこの部分に貼ると、オフセンターで打ってもぶれにくく
なり、面の安定性の向上に効果があります。ウイルソンによく
見られる「PWS」という出っ張りはこの重りと同じシステムです。
難点はスイングのときに、重くしたところだけ先に出ていく印象が
見られることです。
グリップエンド
グリップの一番底に重りをつけると、ラケット先端が軽く感じます。
ネットプレーの反応をよくしたり、最近のラケットは全体が軽いが
先端が重いので使いにくいと感じるシニアには有効なチューンです。
これ以外にも細かいチューンはありますが、お店で細かい注文を
してくれれば希望の状態に近づけますのでご相談ください。
付ける場所や付ける量などで微調整をしてみると、ラケットがもっと
使いやすくなりますよ。