試打ラケットの試し方
「そろそろ新しいラケットが欲しいんですけど」
そうですね、今のラケットより自分に合っているモデルを探すのも
大切ですね~。試打用ラケットをどんどん試してみるといいでしょう。
「でも試打ラケってストリングの状態がよくないから」
確かに。緩んでいたり、自分の好みの糸じゃなかったりしますね。
こんなやり取りをお客さんとよくしています。
それでは澁谷が試打ラケットの試し方のコツを伝授しましょう。
お店で借りる以外にもお友達のを貸してもらうのも試打のうちです。
コツ1
なるべく自分のラケットと同じ状態に近づけて試そう
借りてきたラケットが同じ太さのグリップとは限りません。
太いのはやむをえませんが、グリップテープが巻かれていたら
外して少しでも近づけましょう。
細ければグリップテープを巻いて自分の好みの握り具合にします。
振動止なども同様に自分のラケットとなるべく同じ条件にします。
コツ2
試打用ラケットは複数のお店で借りよう
お店によって張ってあるストリングやテンション、張り方のクセが
違います。フレームが同じでも驚くほど印象が違うのです。
複数を打ち比べると、フレームだけの性能部分は変わらずに
ストリングによっての印象の違いがどこかがわかるようになります。
コツ3
球出ししてもらって試打しよう
出し方がうまい人に(←これ大事)球出ししてもらいましょう。
そして、いろいろなショットをゆっくり&ていねいに打ってみましょう。
回転のかかり、振動の出方、面の安定性、打球感のかろやかさ、
ショットの伸びなどを細かく比べます。
いつもどおりの全力で打ってはいけません。比較調査ですから
細かい違いを感じるために、一番ブレていないフォームの状態が
必要です。調子のいい悪いでインプレが左右されますよ。
試合して、その間だけで試すなんてダメですよ~。
コツ4
両手に試打用と自分のラケットを持つ
ここで裏技をお教えしましょう。
両手にラケットを持ち1球ごとに持ち変えて打つのです。
そうすれば違いがものすごくはっきりわかります。
テニスがうまい下手は関係なし。誰でもできて違いがよくわかる。
これ究極の試打法です。
どうですか?試打するにも工夫をすると、かなりわかりやすく
なりますよ。どんどん試打して自分に合ったラケットを探しましょう。
それから、よくある疑問。試打して一目ぼれしてそこのお店でいざ
購入してみたら「あれっ?こんなだったかなぁ」となることあります。
それは試打用がその店で張られたものではない可能性があります。
メーカー仕上げのモニターはかなりちゃんと張ってあります。なるべく
よい打球感を体験して気に入ってもらいたいからね。
でもお店はそこまで技術がないのか、気持ちが入ってないのか。
違う条件で張ったので試打用と同じものは手に入らないわけです。
購入したら当店にそのままお持ちください。
グロメットにへんなクセを付けられる前に持ってきていただければ
きれいに仕上げられます。