観戦からわかるストリング事情
日本で行われる、秋の大きな2つのトーナメントが終わりました。
TV放映もあったのでみなさんもご覧になったことだと思います。
試合を観ていてわかることがたくさんありますが、ストリンガーとして
分析できることをお伝えしましょう。
音でテンションの硬さがわかります。
対戦している選手がラリーしている時の音をよ~く聞くと、高い
低いがわかるようになります。
自分の打った音の具合を覚えていれば、それより高い音かが
わかるでしょう。もちろんプロの打撃はパワーがあるのでゆるく
張っていても比較的高めな音がでます。
低めの音がでている選手と高めな音がでている選手では
プレースタイルが違うことが多いです。それによってプレーの
しやすさをテンションからひもとくことができます。
ゆるいテンションではタッチプレーやカウンターショット狙いが
有効で、硬いテンションではオーバーパワーを抑え込むための
防御となっていることが多いでしょう。
音によってその選手の目指しているプレーがわかると、観戦に
楽しみが生まれますよ。
さらに、昔と違うことがひとつ。
ポイントの合間にストリングのずれを直す行為がなくなっています。
ここからなにがわかるのか。
プロの世界では、以前多く使われていたナチュラルストリングの
使用率が下がり、ポリエステルが台頭しています。
縦横糸ともにポリエステルや横糸だけはナチュラルの場合が
増えて、ストリングがずれにくくなったためです。
見えてくること、聞こえてくること。
些細なことでもよ~く観るとおもしろいことが転がっていますね。