澁谷張り「角切れ防止」

go for it ! だけが処方する張り方のご紹介です。
今回は「ラケット先端切れ防止」のテクニックです。
最近のプレースタイルで主流になっているのはハードなドライブで
打ちこむストローカータイプです。
スイングが早く、ラケットフェイスの先端に近いところで打つことで
鋭いスピンを打ち、深いショットを押さえ込みます。
それにより、昔のフラットプレーやスライスでは起きなかった
ラケットフェイスの先端部分でストリングが切れる「角切れ」という
トラブルが多く発生するようになりました。
この現象はナイロンやナチュラルよりもポリエステルで多く発生
しています。しなやかで柔軟性がある素材よりも、伸縮性が少ない
ポリエステルだからこそ発生しやすいのが原因です。
もちろん、ハードに打ちこむプレーヤーがポリエステルを好んで使う
ために目立ってしまうこともあります。
ハードショットをするために切れにくい素材としてポリエステルを
使うのに、角ですぐに切れてしまうとその目的は果たせないので
困ってしまう人が多いのです。
go for it ! ならこのように防止しています。方法をいくつか挙げましょう。
<ナイロンで太いものを使う>
切れにくさを求めるならナイロン素材で太いものでも対応できます。
むしろポリエステルより打球感やスピン性能でアドバンテージが
あるくらいです。オススメなのはゴーセンの「ハイシープ」。
ウッドレギュラーの時代に一世を風靡したロングセラーですが
細いゲージが定番となった最近では主流から外れています。
1.42mmという太さが今のプレーヤーには経験がない打球感だと
敬遠されがちですが、意外とスピンがよくかかり、打球感もマイルドで
ポリエステルよりもエルボーにもなりにくい名品です。
<横糸を追加する>
当店で防止策として一番ポピュラーに行われている張り方です。
先端で切れるならそこに支えを追加してあげれば切れにくくなります。
通常の一番上の横糸のさらに上にもう一本横糸を通す張り方です。
この張り方はストリンガー澁谷オリジナルです。このアイデアは
15年ほど前に雑誌に掲載したのでおそらく20年くらい前から処方して
いたテクニックです。
<ナイロンチューブで保護する>
上の2つを処方しても切れるという人がいます。そんなときには
フレームを手術して縦糸とフレーム先端が接する部分にチューブを
通します。打球感はちょっとぼやけますが、ストリングをさやに収めた
状態になるので、角切れはほぼ無くなります。
先端切れの処方を行うと、先端でヒットしても切れにくくなります。
「切れたらやだな~」と思って手が縮んだスイングになるくらいなら
go for it ! にお任せください。かならず満足させますよ!