変なラケットコレクション
お待たせしました。
マニアにはたまらない変態ラケットのコーナーです(笑)。
澁谷の趣味のひとつである、変わったラケットのコレクションの中から
選りすぐりの逸品を今後ちょくちょく載せていきます。
今回は「ストリングの目が変態」モデルです。
変態というとマイナスイメージがあるかもしれませんが、まったく逆で
むしろ「よくぞここまでやったね!」と思い切りの良さを称賛している
表現です。
ラケットフレームの進化は試行錯誤の歴史であります。
おとなしく無難にするのではなく、大きくチャレンジして新たな可能性を
模索することで、現在の定番のフレームにたどりついたのです。
いわば、今のフレームの陰に膨大な淘汰されていったモデルが
先祖として存在しているわけです。
澁谷はそんな消え去ってしまったチャレンジャーに惹かれます。
大いなる挑戦には敗れ去ってしまいましたが、考え方には納得できる
要素がとても多いからです。
「こんなものを現実に作った」が残念ながら定着しなかった彼ら。
もしかしたら、現在の製作技術や今のテニスの常識であれば
復刻されたらヒットする可能性だって残っています。
まぁ、単純におもしろいから集めているんですけどね(笑)。
さてストリングの目がすごく細かいのと粗いフレーム対決です。
左側、細かいのはゴーセンから発売されたプロケネックスの
「ブラックエース・マイクロ」縦22本横30本のストリングを張る
ラケットです。ストリングはマイクロシステム専用のモデルで
長さは16m、太さは1.10mmです。
ゴーセンのベテラン担当営業いわく「このストリングの現物を
持っているのは今やgo for it ! くらい」だそうです。
右側、粗いのはトーアストリングから発売されたトアルソンの
「ハイテック10」縦10本横18本。横は普通のラケットと同じくらい。
縦は半分程度しかありません。
これもトーアの若手担当営業は「現物見たのは初めて」とのこと。
ストリングは専用のものがあったわけではありませんが、張るなら
1.35mm以上のポリエステル系との相性がいいです。
両方ともスピン性能や面安定性などを追及して生まれたラケット。
打球感はとても個性的ですが結構打ちやすいですよ。
ともにストリングメーカーのフレームだから、ストリング方面からの
発想を膨らまして、ここまで思いきれたのでしょう。
今回のお披露目は初回のため、ちょっとおとなしめを選びました。
次回はもっとびっくりのラケットをご紹介!乞うご期待~。