基準って大切
絶対的であった度量衡を見直す驚きのニュースが〜。
質量の単位「キログラム」を定義する国際基準が約200年ぶりに
見直される。目安となる人工物を使ってきたが、ミクロの世界を
記述する量子論に登場する「プランク定数」をもとに決めるという。
21日までパリで開かれていた国際度量衡総会で検討が始まった。
「長さ(メートル)」「質量(キログラム)」「時間(秒)」
「電流(アンペア)」「温度(ケルビン)」「物質量(モル)」
「光度(カンデラ)」の基本7単位のうち質量だけが人工物で
基準を決めていた。
改定が決議されれば、7単位すべてが物理の定数で導き出される。
人工物はキログラム原器と呼ばれ、1799年からパリに存在し、
各国に複製がある。日本には1890年に複製が届き、産業技術
総合研究所が保管。現在は白金90%とイリジウム10%の円柱形。
数十年に一度パリへ運び校正してきたが、校正で動かす際に
微妙に増減してきた。
基準って大切。
ストリングを張るパワーの「ポンド」という数値もキログラムと
同じような質量を示しています。
それはストリングを引く張力に置き換えられるのですが、仕上がりの
硬さを示すものではありません。
同じ50ポンドで張ってもお店によって仕上がる硬さが違うでしょう?
50ポンドというラケット面の硬さは「これが基準」というものが
ないのです。確かにどのお店も50ポンドで張っているだろうし
マシンも調整されて出荷されていますから50ポンドで引っ張っています。
しかし、50ポンドで張ったという事実はあっても、その数値に見合う
状態で張られている現実ではありません。
ストリングを引っ張る時の伸びが適正に取られていない、
ストリング止める爪が滑って張力が保たれていない、
グロメットやストリングの摩擦によって張力がロスされているなど。
ゆるく仕上がるお店の仕事はキチンとしていないのが原因です。
ちゃんと仕事しているお店の仕上がりはだいたい同じくらいの
硬さをだしています(面圧測定によって調べた結果です)。
基準って大切。
プレーヤーにとってはいつも同じ硬さを出してくれればそれで満足。
それができないお店は「50で張ったけどなにか問題ある?」という
自分主義で、お客さん目線ではありませんねぇ。