ルキシロン「M2」シリーズ

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新製品のお知らせです。
今回はルキシロンのM2の2タイプです。
LUXILON M2 PRO
素材:ポリエステル系
構造:セミモノフィラメント
色目:非透明クリーム
生産:ベルギー製
長さ:12.2m
太さ:1.25mm
価格:3,000円
LUXILON M2 PLUS
素材:ポリエステル系
構造:セミモノフィラメント
色目:非透明ライトグリーン
生産:ベルギー製
長さ:12.2m
太さ:1.30mm
価格:3,000円
特徴:ルキシロンとは「ラグジュアリーナイロン」を略して命名された。
当初はナイロンストリング中心で展開していたブランドで、ポリエス
テルストリングは比較的新しい事業。ナイロンではルキシキャットなど
名品だったモデルは現在ではお目にかからない。
ポリエステルは基本的に接着技術が難しく、しばらくはモノフィラメント
オンリーの製品が普通だったが、ここ数年でモノマルチやセミマルチ
形式の構造も各社リリースし始めた。今回紹介するM2は満を持して
ルキシロンが発売するモノの中に島状の異なる素材を配した
セミ・マルチフィラメント構造。
ATPやWTAのオフィシャルストリングの契約をして、一気に選手の
間で浸透してシェアを拡大したルキシロン社。現在ではウイルソン
ブランドを擁するアメアスポーツの傘下になっている。そのため
ウイルソンブランドとルキシロンブランドのコラボも行われ、技術
交流がはかられている模様。
以下はストリンガー澁谷のインプレッションです。
外観:色はおとなしいクリームとライトグリーン。ナチュラルな生成り
でもなく白でもない。強烈なイメージを出している他社新製品よりは
高級感を出すイメージ戦略か。表面の感じはいかにもルキシロン。
ガリガリもせず、ツルツルもせず至ってノーマルなところがよい。
張感:安心して張れる印象。ストリングが柔らかいようで引っ張ると
伸びた後に適正張力に安定してOKブザーが鳴るまでやや時間が
かかる。手を抜いて早く張ることを優先している場合、面圧が低く
なるだろう。張りのうまい下手がはっきりと出てしまうストリングだ。
打感:とてもマイルド。ボールをリフティングした印象は多少振動も
あるし、価格が高い割には多方面にわたる性能のよさはあるの
だろうか?と心配したが杞憂だった。とてもクリアな球飛びで
ソフトな打球感。コントロール性能は抜群。値段だけのことはある。
性能が高くバランスがよいモデルである。
相対:ポリエステルで3,000円という価格はもっとも高額なゾーン。
ライバルは同じルキシロンのTIMOやFLOUROになるだろう。
ルキシロンは独特の粘り感やホールド感などを演出するのが
得意なメーカーなので、他社にライバルが見つけにくい。
ティモとフローロは標準とされる1.25mmより細いゲージの展開。
打球感やタッチを求めるプレーヤー向けのアイテムだ。
M2シリーズは太さがあるので、耐久性も欲しい競技層には
ありがたい。
打ってよし、守ってよしのオールラウンドに使える名品だろう。