ラケットコレクション
今回はちょっとだけ変態です。うーん、そうでもないか。
かなり売れたラケットだから市民権を得ていますね。
プレデターやマックの流れで出しましたが、衝撃度は少ないですね。
これしきでは驚かないぞ、と怒られそう。えっ、誰に?マニア様(笑)。
ウイルソン「SLEDGE HAMMER 2.8」です。
スレッジハンマーとは大きな金づちのこと。フレームのバランスを
極端にトップ寄りにすることで、軽量でも球飛びをよくできるという
方式をウイルソンはハンマーシステムと呼んでいます。
長さは69cm、フェイス面積は110平方インチと普通のラケット的。
しかし、バランスは39cmと長ラケでもないのにかなりトップヘビー。
そして最大の特徴はその形状。「しゃもじ」や「うちわ」に似た
前回までの形に比べ、これはまさに「扇」。下をきゅーとしぼって
上にだだーんと広がっています。
スイートエリアは横糸の一番長いところに出現しやすいです。
これは時計で言うと2時・10時ラインのあたりが一番広い。
全体からみればすごく上に存在することになります。
さらにストリングのパターン。縦糸がぐわっと上に広がっていきます。
ストリングの目が細かいところはコントロール性に優れて球飛びは
抑えめ、目が粗いところはスピン性に優れて球飛びはよくなります。
かなり上で打てばパワーのあるスピンボールが、下で打てば
抑えが効いたコントロールショットが生まれるわけですね。
形状から、このラケットの設計は「遠心力を最大限に生かし、球飛びと
スピン性能を追及」したものだと判断できます。
実際に打ってみると、非力な人でも軽いので楽に振り回せて
スピンがぎゅんとかかって伸びる印象。力のあるスイングができる
人にはちょっと物足りないかもしれません。
コレクション用以外に、2本中古(グリップ2・程度はそこそこ)が
あります。欲しい方にはお譲りできますのでご相談ください。
金額はレストア済みで2本で1万円以内程度。現物を見てから
交渉してください。
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重さは張りあがりで246g。前回までの2モデルよりもさらに軽量です。長さが普通なことを加えれば2モデルよりもかなり軽く感じます。