テクニファイバー「BLACK CODE」

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新製品のお知らせです。
今回はテクニファイバーの「ブラックコード」です。
TECNIFIBRE BLACK CODE
素材:ポリエステル系
構造:モノフィラメント
色目:非透明黒
生産:フランス製
長さ:12.2m
太さ:1.28mm 1.24mm 1.18mm
価格:2,400円
特徴:現在マルチフィラメントを作らせたら世界一のメーカーといえる
フランスのテクニファイバー。日本でマルチフィラメントのストリングが
認知されていないころから、ほとんど今と変わらないほど完成された
ストリングを発売していた。発音はテクニフィーブレとされるらしい。
以前は他社からのOEMでポリエステルをラインアップに加えて
いたと思われるが、現在では自社開発している気がする。
その気合いが製品にも現れ、レッドコード以来個性的でレベルが
高いモデルを相次いでリリース。今回はレッドに続いてブラック。
形状は5角形断面でスピン性能を向上させるモデル。
以下はストリンガー澁谷のインプレッションです。
外観:光沢がある黒。黒でも赤っぽい、チャコールっぽいものが
あるが、これは墨のような真っ黒。5角形の表面はそれほど
エッジが立っていないが、たしかに角は感じられる。
張感:デリケート(突然切れるかもしれないという不安感)な感じが
まったくなく、精神的に安心して張れる。クランプしたときに多少
つぶれるが、それほど深く溝ができないので素材に弾力性が
あるのだろう。角があるストリングではクロスが過剰に引っかかる
可能性があるが、これは表面がヌメッとしていて適度なすべりと
止まりがあるので、それほど苦労なく張ることができる。
張りあがりも面圧がそれほど低くでることなく、適正な固さが
実現できる。伸び率が少ないのか、12.2mにしては長さがかなり
短い印象。ストリングのセットをちゃんとしないと、最後に足りなく
なる可能性あり。
打感:仕上がった状態でボールをリフティングしてみると、振動が
少なく優しい打球感。実際に打つとやはり打球感が柔らかい。
スピン性能がキレがよいとは言えないが、ナチュラルにかかる。
球飛びはそれほどよくはない。レッドコードのほうが伸びる球が
打てる気がする。コントロール性は良好。
相対:色で黒なのでトアルソン「レンコン」がいいライバルか。
性能的にはバボラ「プロハリケーンツアー」に近い。振動吸収性と
スピン性能、柔らかい打球感がかぶる。相性がいいプレーヤーは
コントロールスピンを重視しながら、体をいたわった道具を求める
冷静な人か。元気いっぱいでバリバリという印象ではない。
もちろん一見そう見えるけど、深層ではちゃんとインパクトを大切に
捕えているプレーヤーなら、かなり気に入って使えるはず。