グリップ修理

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お客さんから「ブログの修理ネタにどうぞ」と言われたのでさっそく。
グリップエンドのキャップがぐらぐらするとかギシギシ鳴るとか
しばらく使ってから不具合が生じたときは早めの修理が必要。
原因はグリップの土台が崩れてきたことによります。
修理の様子をちょっとお見せしましょう。
まずは素グリを剥いで土台のみにします。
患者はバボラのラケット。
このメーカーはこの不具合がでやすいので要注意です。
グリップの土台にフィルムがカバーされていますのでこれも剥ぎます。
シリアルナンバーが記入されているシールが見えますが、これは
バボラだけに存在するシール。フレームスロートの内側にも同じ
ものが貼ってあります。偽造コピー製品が多いので採られた対策と
言われています。ニセモノにはグリップにシールがないとされています。
続いてバットキャップを外します。ステープルががっしりと打ちこまれて
いるので、ていねいに外す作業が手間かかります。
そして土台が崩れているところを樹脂で成型したり、両面テープを
クッション代わりにしてギシギシ音を防止します。
最後に元通りにキャップをはめ込み、素グリを巻きなおして完成です。