アスタリスク

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「最近のブログは雑談ばかり~」と苦言をいただきました(汗)。
久しぶりにストリングのネタを書きます。
ここのところ、トアルソンが元気です。
TNTで「ホールド感もあるモノフィラメント」という市場を作り、その後に
スイングによって表情を変えるというアスタリスクを開発。
プレーヤーの求める、相反する性能をうまくまとめたバランスのよい
製品こそトーアストリングの得意とするところです。
そのアスタリスクは現在ではシリーズ化されてバリエーションが
もっとも多いモデルとなっています。
TOALSON ASTERISK
素材:ナイロン系
構造:モノフィラメント
色目:非透明生成り→多色展開へ
生産:日本製
長さ:13m
太さ:1.20 1.25 1.30 1.35mm(カラーは1.25 1.30のみ)
スピン加工1.25~1.40mm
価格:2,000円
以上が共通データですが、バリエーションとしてカラー展開が豊富な
ことが挙げられます。左のパッケージがもっともベーシックなタイプです。そこに記載されている囲みに色が紹介されています。
黒・グレー・生成・白・緑・青・紫・ピンク・赤・オレンジ・ゴールド・黄の
12色はかなりの充実ぶり。昔はゴーセンのミクロスーパーが同様に
多くのカラー展開をしていました。当時のテニスブームならうなずける
攻めの姿勢ですが、この世の中ではかなりの冒険。このチャレンジは
ほめてあげたいですね。
特徴:アスタリスクの由来となった芯の形状部分が粘りの
ある打ち味を発揮する。芯が粘り、それ以外は弾きを担当。
カラーのバリエーションのだけではなく、香り付きのシールが
同封されているポップなバージョンもあり。シールはパッケージと
内部にも付いている。ブルーベリー・ストロベリー・メロン・オレンジの
4種類。ストリングには香りが付いていないが、デザインとして
つぶ状にそのイメージカラーが使われている。
以下はストリンガー澁谷のインプレッションです。
外観:非透明なストリングなので、カラー色がはっきりしている。
表面はツルッというよりはややザラつきがあり、スピンのかかりにも
一役かっていそうな雰囲気。
張感:癖が少なく滑りも少ないので安定した張り上げが期待できる。
トアルソンのストリングに共通する、若干のコンク(ねじれによる糸の
固まり)が出やすいので注意したい。
打感:シンプルなモノフィラメントの打球感なのだが、ホールド感も
共存している。
ハードに打てばコントロールが不安、スローに打てばスピードが
不足するという悩みに対してアスタリスクはストリングが補ってくれる。
ハードに打てばストリングがつぶれて芯の粘り感が顔を出す。
スローに打てば外側の弾きの感触のみでスピード感が優先される。
プレーヤーのスイングによって表情を変える画期的なストリングだ。
相対:モノフィラメントでこのような構造のストリングはゴーセンの
海島型のAKシリーズがある。その中でも似通っているのは
トップモデルAK PROだ。
AK PROは硬めな打球感のストリングでどちらかというと強打で
高い打点からドライブで押し込むタイプのプレーヤーに愛されている。
強烈な弾きの中に少しのホールド感がある印象。
それに対してアスタリスクはもっと一般プレーヤーが使えるくらい
マイルド。ゲージの豊富さとしても
耐久性の点では打感の維持と切れにくさ共にAK PROに軍配があがる。
ゲージの豊富さでプレーヤーへの適合性でアスタリスクがリード。
4ゲージ+スピン加工まであるのでほとんどの人に合わせられる。