ストリングの差別化

先日のイベントで安宅プロと一緒に集合写真を撮るときのこと。
「みなさ~ん、ラケットは胸の前で斜めに見せると格好いいですよ」
プロ選手は写真に写るときにスポンサーのことを考えます。
ウエアがきれいに見えるようになっているか、ラケットはどの
メーカーのものか。
自分の写真うつり以上に契約会社の目を気にしています。
ラケットは遠目に見るとどこのものかがわかりにくいものです。
ヨネックスのスクエアヘッドはコート2つ離れていても「あれは
ヨネックス」とわかるような形を目指して考案されたと聞きました。
ストリングにメーカーロゴをインクで入れるのも認識してもらうため。
ステンシルマークと呼ばれます。
昔はフレームメーカーとストリングメーカーのロゴが入っていることが
多かったのですが、最近ではフレームメーカーがストリングも
販売することが増えたため、自社製品を売り込む目的で他社の
マークを排除する方向性になっています。
選手とフレーム契約するときに「他社ストリングを使用してもいいが
自社マークしか入れることはできないよ」と条件をつけるそうです。
困ったストリングメーカーは色で識別してもらおうと個性的な
カラーが徐々に増えてきました。ポリエステルが普及する前のころは
なじみがないから試してもらうためには無難な色でいこう、という考えで
生なりのナチュラルカラーしかありませんでした。
今ではポリエステルストリングに限ると、強烈な黒や赤やオレンジ、
黄色や青やパープルまでカラフルです。
今後はもっと目立つものが増えるかもしれません。
色ではなく見た目でわかりやすい方法になるかもしれませんね。